こんにちは!
神戸市灘区にあります、その歯科クリニックです。
今回はブリッジについて説明します。
歯を失った場合の治療法の一つに「ブリッジ」があります。ブリッジは、失った歯の両隣の歯を支えにして、人工の歯を固定する治療法です。入れ歯のように取り外す必要がなく、噛み心地も自然に近いですが、支えとなる歯を削る必要があるというデメリットもあります。
この記事では、ブリッジの仕組み、メリット・デメリット、治療の流れ、そして治療後のケアについて詳しく解説します。
目次
- ブリッジとは?その仕組みと基本構造
- ブリッジのメリット・デメリット
- ブリッジの治療の流れ
- ブリッジを長持ちさせるためのケア
①ブリッジとは?その仕組みと基本構造
ブリッジは、失った歯を補うために、両隣の歯を土台にして人工の歯を固定する治療法です。
構造としては、
支台歯(しだいし): ブリッジを支えるために、両隣の歯を削り、クラウン(被せ物)を装着する。
ポンティック: 失った歯の部分に装着される人工歯。
ブリッジは基本的に取り外しができず、固定式のため、入れ歯のように毎日取り外す必要がありません。自然な噛み心地を維持しやすいのが特徴です。
② ブリッジのメリット・デメリット
(1) メリット
✅ 自然な噛み心地: 取り外し不要で、入れ歯よりも噛む感覚が自然。
✅ 審美性が高い: 素材を選べば、天然歯に近い見た目にできる。
✅ 治療期間が短い: インプラントよりも短期間で治療が完了する(2〜3週間程度)。
✅ 保険適用可能: 金属ブリッジなど、一部の種類は保険適用になる。
(2) デメリット
⚠ 支台歯を削る必要がある: 健康な歯を削ることになるため、歯の寿命が短くなる可能性がある。
⚠ 支台歯に負担がかかる: 支える歯が強い力を受けるため、長期間使用すると支台歯が弱ることがある。
⚠ 清掃が難しい: 歯と歯茎の間に食べ物が詰まりやすいため、適切なケアが必要。
③ブリッジの治療の流れ
ブリッジの治療は、通常以下のステップで行われます。
診断・治療計画
レントゲン撮影や口腔内検査を行い、ブリッジが適しているか確認。
支台歯の形成(削る作業)
両隣の歯を削り、クラウンを装着できる形に整える。
型取りと仮歯の装着
精密な型を取り、ブリッジを作製。
その間、仮歯を装着して見た目や咀嚼機能を保つ。
ブリッジの装着
完成したブリッジを試適し、調整後に接着。
最終調整とケア指導
噛み合わせの確認を行い、歯磨き指導を受ける。
⑤ブリッジを長持ちさせるためのケア
ブリッジは適切なケアをすれば長持ちします。ポイントは以下の通りです。
✅ 歯磨きの徹底
歯間ブラシやデンタルフロスを使い、ブリッジ周囲の清掃をする。
✅ 定期検診を受ける
6ヶ月ごとの歯科検診で、ブリッジや支台歯の状態をチェック。
✅ 硬い食べ物を避ける
ブリッジに過度な負荷をかけないよう注意する。
✅ 歯ぎしり対策
歯ぎしりがある場合は、マウスピースを使用する。
まとめ
ブリッジは、歯を失った際の選択肢として、審美性や機能性に優れた治療法です。特に、短期間で治療を終えたい人に適しています。ただし、支台歯を削る必要があり、適切なケアをしないと支台歯の寿命が短くなる可能性があるため、注意が必要です。
ブリッジの選択に悩んでいる方は、相談しながら、自分に合った治療法を選びましょう。定期的な検診と適切なケアを行い、健康な口腔環境を維持していきましょう。
その歯科クリニック 歯科衛生士 森本