むし歯好発部位
更新日時:2024/02/09
カテゴリ:ブログ
こんにちは!
神戸市灘区六甲道にあります、
その歯科クリニックです!

今回はむし歯の好発部位について説明いたします!

むし歯は広く知られた歯の問題ですが、むし歯の好発しやすい部位を知っておくことは普段の歯磨きの時に意識することができ、予防と早期治療に役立ちます。
今回は、むし歯の好発部位に焦点を当て、それぞれの部位での原因、予防について詳しく説明します。

目次

1.虫歯の好発部位とその特徴

2.磨き残しが起こりやすい部位

3.まとめ

1.むし歯の好発部位とその特徴

むし歯は歯の異なる部位で好発し、その特徴も異なります
まず、むし歯には三大好発部位があります。

1つ目は、歯の溝(小窩裂溝)です。
むし歯が歯の溝にできやすい理由は、歯の溝に食べかすがたまりやすいこと、奥歯は歯ブラシの毛先が届きにくいからです。
また、6歳臼歯や、12歳臼歯の萌出途中の歯については、生え始めていることに気づかなかったり、手前の歯よりも背が低いために歯ブラシの毛先が届かずにむし歯になりやすいです

2つ目は、歯と歯の間です。
歯と歯の間は歯ブラシでの清掃が難しく、食べかすや細菌が蓄積しやすい箇所です。歯と歯の間は、歯間ブラシやデンタルフロスを使ったケアを行う必要があります

3つ目は、歯と歯茎のキワです。
歯の表面は綺麗に磨けていても歯と歯茎の境目には汚れが残っていることがあります。歯と歯茎のキワも優しく丁寧なブラッシングが必要です。
また、加齢によって歯肉が下がってしまい歯根面が露出してくると、根面部がむし歯(根面う蝕)になりやすくなります。中高年になってからのむし歯は根面う蝕が多くなります

2. 磨き残しが起こりやすい部位

ブラッシングだけで歯垢(プラーク)を完全に取り除くのは難しいですが、できるだけ磨き残しを少なくして、お口の健康を維持することが重要です
ブラッシングは多くの人が毎日行っていると思いますが、自分では「磨いた」と思っていても、染め出し液などを用いて調べてみると実は磨き残しがあり、「磨けていない」ことも多いのです

磨き残しを無くすためには磨き残しが起こりやすい場所を知ることが大切です。
一般に磨き残しが起こりやすい部位は「利き手側の歯の裏側」と言われています
また、歯面に歯ブラシの毛先が届かない、当てにくい、舌や頬が邪魔になって動かしにくいなどで、磨き残しが起こりやすい場所があります。特に奥歯の咬合面や、歯と歯の間、歯と歯茎の境、前歯の裏側に磨き残しが起こりやすく、これらの部位は歯ブラシだけで完全に取り除くことは難しいので、フロスや歯間ブラシ、タフトブラシなどを用いると効果的です

また、乳歯から永久歯への生え変わりの時期で、永久歯が萌出途中の歯の場合、手前の歯よりも背が低いので汚れが溜まりやすく、歯ブラシの毛先も当たりにくいため清掃が難しいのでむし歯になりやすいです
萌出途中の歯を磨く時には、鏡で歯の位置を確認しながら、横から歯ブラシを入れる突っ込み磨きが効果的です!

3.まとめ

むし歯は好発部位に応じて異なる特徴とリスクを持っています。むし歯になりやすい部位と磨き残しの起こりやすい部位を知り、適切な予防策をおこないましょう
リスク部位は一人一人異なるので、自身にあった正しい歯ブラシや歯間ブラシ、フロスなどのケア用品を知る必要があります。
ご自身に合ったセルフケア用品については定期検診等で来院された時にぜひ担当衛生士に聞いてみてください!

定期的に歯科医院を受診し、むし歯の早期発見と予防に努め、笑顔と健康な歯を保ちましょう!